過去の俺

本日は小説更新です^^前回の続きかときかれると微妙です。ミラオ視点更新なります。では、↓から小説です
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当たり前だから。
そんなかっこいい気持ちで彼女を助けたのではない。ただ、彼女を見た時---
「ミラオさん?」
「っ…!!」
俺はベッドから飛び起きた。…夢か。全く朝から嫌な夢だ…。
「どうしたんですか?うなされてましたけど…」
彼女…ヤナスンはやたら鋭い。
「ん…ちょっとな。」
「そうですか。じゃあ朝ご飯にしましょう。」
ヤナスンは俺の家で暮らしてからいろいろなことをやってくれる。炊事、洗濯、掃除、いつか体壊すんじゃないかと思うほどに働く。
「そういえば…ミラオさんって星の戦士って言ってましたけど…お仕事してないんですか?」
「えっ?あ、あぁ。ちょっとな。」
首を傾げる彼女は食器を片付け初めていた。

                • 言えるわけがない----------

自分がこんな性格になれたのは、昨日からだと。
昼過ぎ
「ヤナスン。俺散歩行ってくるな。」
「あ、はい。三歩歩いて帰らないでくださいよー。」
…こういうのも真面目な顔で言うもんだから時々彼女が怖い。
「大丈夫だよー。」

 昨日ヤナスンがいた場所。そう。廃工場だ。ぺたりと座りこむと、ひんやりと冷たい感触がした。ここの常連で、いつも泣いていたやつのことを思い出す。それは、まぎれもなく俺だった。町を失い、孤独で誰からも拒絶された俺。声を殺し、ただ泣いた。あの日も、ただ泣きにきただけだった。そうでない限りここに人は寄り付かない。彼女は俺と同じで人に拒絶され、捨てられた。なのに彼女は泣いていなかった。だから勇気を持って声をかけた。精一杯明るい声で。
「大丈夫か!?」
少し低かったか?それでも彼女は逃げなかった。俺は嬉しかったのだろう。それでも彼女を傷つけるのが怖かった。
でも
なぜだろう…
俺が握った彼女の手はー
とても温かかったんだ
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お疲れさまでした!ではまたいつか更新しますので!